こんにちは。在宅医療で薬局にお薬を取りに行けない方のために訪問薬剤師がご自宅にお伺いしている浦添市の【みね薬局在宅センター】です。
弊局は、地域との結びつきを重視し、市町村、居宅介護支援事業者、他の居宅サービス事業者その他の保健、医療、福祉サービスを提供する者との密接な連携を取りながら、居宅療養管理指導を行います。
服薬状況が悪い場合、その理由を探り、改善のための対策を行ったり(服薬支援)、薬が患者さんの病状、ADL(日常生活動作)、そしてQOL(快適な生活を送ること)に悪い影響を与えていないか情報収集することで、下記のように改善されましたので、その中からご紹介したいと思います。
今回、取りあげる内容は
実例紹介3 『薬の種類が多すぎて整理ができない・・・?』
というものです。
複数の病院からお薬が処方されており、飲み忘れや残薬等がありました。デイサービス職員から「患者さまの服薬の整理に日々追われて、日常業務に支障がでて大変なんです。」とご相談がありました。
施設管理者に現状を確認したところ下記の事がわかりました。
現状・確認
□ 3か所の病院からの定期処方薬。
□ 最初から袋詰めされている漢方薬以外は、用法別に一包化(複数の薬を1回分ずつ一袋にすること)されている。
□ 薬がいつも残ってしまう。飲み忘れがあるのではないか?
□ 施設職員がバラバラのお薬の管理に追われて、日常業務に支障をきたしている。
弊局にて実施している、薬剤師がご自宅(施設)へ訪問して医師の処方せんをもとに、お薬のセットや薬剤管理を行います。服薬に関するご相談に応じるほか体調や副作用のチェック、残薬などを調整します。居宅療養管理指導を行っている旨を施設管理者へご説明し、現状・確認したことから問題点を整理し改善案を下記のとおりご提案いたしました。
問題点1 : 各病院の薬袋(薬を入れる袋)にそのまま入った状態で出し入れしているので、お薬の取り出し等が煩雑になっているのでは?
【 改善案 】
★ 病院別に処方されたお薬(一包化)にそれぞれ色別したラインを入れます。
★ それぞれに服薬日を記入しています。
バラバラになっても一目見て、どの病院からのいつの日のお薬なのかが明確になります。
問題点2 : 複数の病院からの処方薬を日付・用法ごとにまとめることができないのか?
【 改善案 】
★ 日付・用法単位ごとにお薬を一緒にします。
飲み忘れや日付・用法別に飲む量を間違えなくなります。
問題点3 : 朝、昼、夜、寝る前など、毎日服用する飲み薬などを分別して収納管理できないのか?
【 改善案 】
★ 用法別、日別ごとにお薬BOXまたはお薬カレンダーへセットします。
飲み間違いや飲み忘れを防ぐことができます。どこまで飲んだか?いつ飲み忘れたか?などが明確に分かり、自分だけでなくご家族、施設職員にも服薬をチェックしてもらうことができます。
患者さまへ居宅療養管理指導を開始することとなりました。その後...
◎ 訪問薬剤師に薬の管理をお任せする事で、施設職員が本来の仕事に専任する事ができました。
◎ 飲み忘れがなくなりました。
◎ 残薬が少なくなりました。
◎ 患者さまのお薬を一括管理することができました。
※複数の病院からの定期処方せん及び臨時処方せんをFAXしてもらうことで調剤(お薬のセット)の前に、他処方せんとの飲み合わされたお薬との重複投与がないか随時確認して対応しています。
◎ お薬の種類が減りました。
◎ だいぶ症状も良くなり、車イスを使わない生活になりました。
患者さまとコミュニケーションを取りながら、服薬状況を確認し、お薬の効果・副作用について詳しく説明し不安などを解消いたします。状況によっては、医師へご相談して処方薬の変更を提案いたします。
・お薬を取りにいけない
・お薬の飲み合わせが心配
・お薬が余ってしまう
・色々な病院から薬をもらい管理できない
・お薬が合わない気がする
みね薬局はあなたの身近な相談相手です。
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